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ナラタージュ (角川文庫 し 36-1)ナラタージュ (角川文庫 し 36-1)
(2008/02)
島本 理生
星星星星星

やはり、私は島本さんの小説が大好きなのだと
何度も何度も実感するのであった。

小説でも、音楽でも、
それを放つ側と受け取る側が上手く響きあい、
パズルのピースでもはめるように
心の空白にぴったりとはまると
見事に感動してしまうのだ。

それは、先日行ったアンジェラのライブでも感じたことだった。


島本さんの心理描写は
とてもよく女の子の気持ちを表していて素敵だと思う。
島本さんも女性なのだから当たり前だと思うかもしれないが、
彼女ほど私が感じることを的確に書き付けた作家さんを見たことがない。
なんだか主人公の女の子と気持ちが良く合うのだ。


特に最後の十数ページは何度も読み返してしまう。

 電車がとなりの駅に着いたとき、ふたたび抑えきれない淋しさが込み上げてきて、電車を降りてしまった。もう一度さっきの駅に戻りたいと思った。おそらくもう二度と降りることはないであろう駅に。時が流れてからふたたびそうするにはつらすぎる。今のうちに焼き付けておきたいと思い、反対側の電車に乗った。
 電車がまた先ほどの駅に戻ると、さっき葉山先生といた場所とは反対側のホームに電車は到着した。ドアが開いて電車を降りたとき、息が詰まりそうになった。
 すっかり明るくなった空と白い光の中で、私は離れた反対側のホームに葉山先生が立っているのを見た。


 これからもずっと同じ痛みをくり返し、その苦しさと引き換えに帰ることができるのだろう。あの薄暗かった雨の廊下に。そして私はふたたび彼に出会うのだ。何度でも。


私も、一人の人を、この人しかいないと思い、追い求めてしまうほうだから、
「きっと君は、この先、誰と一緒にいてもその人のことを思い出すだろう。
だったら、君といるのが自分でもいいと思ったんだ」
といってくれる、心が広くて優しい人とでないと.
一緒になれないのかもしれないと切実に思った。

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生まれる森生まれる森
(2004/01/29)
島本 理生
図書館で借りた
星星星星星

私は、本を後ろのあとがきから読む
という癖があって、
今回もそうしてしまったのですが、

その「あとがき」より

厳密には、この物語は恋愛小説とは言えないかもしれない。
ただ、書き終えてみると自分自身の中にある恋愛のイメージがもっとも強く反映された作品になった。
だれかを救いたいと思うこと。その相手の手を放すか、それとも掴むのかの一瞬の違いが恋愛の残酷さでもある。


私は、この「あとがき」にとても共感したのである。

いや、これは恋愛小説だと思った。
それに、恋愛の残酷さ――
この物語を読んでそれを近くで、こんなに近くで感じ取ったのだった。


主人公の女の子は少し私に似ているかもしれない。
なんとなくだけれど、似ていて、読み進めるうちに怖くなった。

生まれる森

再び「あとがき」より

終わった恋が何を残すかは人それぞれだけれど、苦しいときにこそ見える世界と触れることのできる関係もあると思うので、恐がって閉じこもらずに少しずつでも良いから前に歩こうという気持ちになってもらえたら嬉しい。


そうか、そういう考え方もあるのかと思った。


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テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

あなたの呼吸が止まるまであなたの呼吸が止まるまで
(2007/08)
島本 理生
図書館で借りた
星星



なたの呼吸が止まるまで」を読む前と後で、
こんにも小説の題名にいする感じ方が変わるとは思わなかった。
個人的には彼ことが大好きで――というある意味ベタな展開を想像していたんだけれども、
(だってとか書いてあるから…。帯にも触発されすぎたのか?…)
初めに述べておくと私はこのようなタイプの内容の小説ちょっと苦手だと思った。

「誰でもいいから愛されたいっていう顔で、大人みたいな口をきいて、可愛がられたいときには無防備に近付いてきて、それで今さら子供だからっていうのは卑怯じゃないか」 (佐倉)

だれか佐倉さんの暴走をめてほしいと思った。
でそれじゃぁ、聞き分けのない子供みたいじゃない。
でも、大人の男の人にしてみればそうなんだろうか。
とりとめのない話はここにしよう。


その瞬間、私はまるで永遠の双子のように思っていた体から突き放されるのを感じました。




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テーマ:読書記録 - ジャンル:小説・文学

クローバークローバー
(2007/11)
島本 理生
図書館で借りた
星星星星


世界はうつろい、大切なものさえ変わってゆく??それでも一緒にいたいよ。
ワガママで思いこみが激しい、女子力全開の華子。双子の弟で、やや人生不完全燃焼気味の理科系男子冬冶。ふたりの恋と未来は???キュートで痛快、やがてせつない恋愛長編



久しぶりに島本さんの作品を読みました。
ナタラージュ以来です。
ナラタージュナラタージュ
(2005/02/28)
島本 理生



島本さんの小説はなんかこう、
胸にキュンとくる。

冬治くん、こんなひと、いるなぁ。

雪村さんのいっそ嫌ってほしいという気持ち―
そう、こういうの。

もやもやとした、つかみどころがなくて、かたちがない。
だけど覚えがある、感じたことがある。

こういう感情を書ける作家さん、好きだな。



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